リベラルアーツ

思考するための4つの方法

まいど、パパ寿郎です。

さて、「思考の整理学」からの学びも終盤に差し掛かりました。今日は思考する具体的な方法について、シェアしたいと思います。今日の思考方法やこれまで書いてきた、情報・着想を集める、捨てる・整理する、と書いてきましたが、いずれも技術であり、意識的に試行する事で何れ自分の習慣になっていくと考えています。やはり、出来る人というのはこれが当たり前にやっている、ということです。

具体的な方法は以下4点が紹介されています。

  • とにかく書いてみる
  • 自分を褒める
  • 声に出す
  • ダイアローグ

それぞれ、具体的に見ていきましょう。

とにかく書いてみる

一つ目は「とにかく書いてみること」です。情報を集め、着想を時間をかけて寝かせてあげ、知識が組織化され、よいのもが出来たと思っていざ書き出そうとした時に、うまく文章を書けない時って良くありますよね。頭の中であれこれ考えても一向に筋道が立たず、混沌とする。そしてうまく書く為に、更に調べて材料が増えると益々混乱する。考えれば考える程、深みにはまっていく。

そんな時は、気軽に書いてみることです。気負わないこと、欲を出すな。これが思考を整理するステップになります。書いている内に筋道が立ってくると述べられています。では、何故か?それは、頭の中は立体的、書くことは線状。書く事は必ず順番が必要ということです。もつれた糸のかたまりを1本の糸を糸口に少しずつ解きほぐせるかもしれない、書くことはそのような作業です。書くと自分の頭が如何に混乱していたかが分かる。

本書では、書くコツとして、書き出したら立ち止まらずどんどん先を急ぐ。書いては消し、消しては書いていたら主張が分からなくなる。一瀉千里にかく。それから全体を読み返す。とにかくまずは一旦書ききってしまう、ということです。一度書ききってしまえば推敲が出来る。と、述べられています。推敲は部分的では出来ないのがポイントです。構造を見直すことが推敲です。

とにかく、書き直しの労力を惜しんではいけない。書くことで少しずつ思考の整理が進む。何度も直しているうちに思考の昇華の方法も体得出来る。

正に僕は毎日これを感じながら書いています。笑 本当はもっとこの本の良さを伝えるはずなのに。。。と。つたない文章ですみません。ここでダメと言われる文章の書き方をやっていますし、この本で学びを得て、少しずつ上達できればと思っています。

自分を褒める

次は「自分を褒める」です。日本人が苦手なことですね。 最初のマインドセットとしては、ものを考えること=うまくいかないもの とすることです。

そもそもうまくいかないものに対して、更に全面否定してしまうと立ち上がれなくなりますので、肯定姿勢を持つことが重要です。肯定のメリットは「良いところを見つける」「ほめることで、次のことを考える道が出来る」「いい空気は優れたアイデアを生み出す」等良いことづくめです。

ほめるのは最上のあいさつ、ほめられた人の思考は活発になります。

良い言葉ですね。人に対してそうなのですから、そもそもうまくいかない思考に関して、自分自身ももっと褒めてあげる事が思考を前に進める為にも必要であることは、ある意味当たり前なのかもしれません。

 先日、否定は「相手の意見を殺すこと」だと教えを受けました。確かにそうだな、と思うことも多く、人に対しても自分に対しても肯定姿勢で臨んでいきたいと思います。

しゃべる

三つめは「しゃべる」です。考えを聞いて貰うことも頭の整理に役立つ。黙って読まずに声にだす。考えの乱れは読みつかえる。声も思考の整理に役立つ。これらによって思考、表現が純化する。

最近、後輩にはとにかく分からなくても喋る(相談する)ことを特に口酸っぱくいっています。しゃべる=アウトプットなので、しゃべることで話している側も分かっていないことに気づきやすいですし、聞いている側もどこが分からないか見えてくる為です。なので、ここで述べられていることは正に重要なことだと思います。これは何も会話だけではなく、先ほどの「とにかく書いてみた」文章も黙って読まずに声にだすことで推敲がより良くなることも納得です。但し、注意点が2点あります。①なんでも人に行っていると冷たい反応に痛手を被る。(自分はほめる事を推奨するけど、相手がそうだとは限らないことを理解する)、②話してばかりだと文章を書く気力をなくす。よって特に得られたばかりの着想そのものを話してしまうと良くない。 というです。

そして、これは最後のダイアローグに繋がりますが、相手も同じような姿勢で臨んでくれると新たなよい思考が生まれてやすいと思います。良い職場(みんなを励まし合う)ではアイデアが出やすい、とよく言われますがこういった褒める、喋る、ダイアローグという機能が有効に働いている証拠なのでしょう。これは、多少時間はかかりますが、各人の心持ちですぐ出来ることなので、積極的に取り入れて行きたいですね。

ダイアローグ

最後は「ダイアローグ」です。40年前にこの言葉が出てきていることに震えました。21世紀はダイアローグの時代とも言われています。

この章では、同じ専門の人間同士では話が批判的になりやすく面白くない(inbreeding)、違った専門分野の人が思ったことを何でも話し合うのが良い(interdisciplinary)理由等が述べられています。現代風に言うと多様性です。そして多様性の中に必須なのがダイアローグです。

Wiki先生ではダイアローグ=対話という意味で紹介されていますが、よく出てくる議論(ディスカッション)とは明確に異なります。

ダイアローグ

自分と相手との思考プロセスに注意を払い、相互理解と共通の理解を見いだすこと

ディスカッション

相手を説得し結論を出すこと

結論をだすことを目的にするのではなく、相手を理解することに重点が置かれます。21世紀がダイアローグの時代と言われているのは、今は決まりきった答えが見えないVUCA時代に突入しています。その中で多様性の中で相互理解を深めることで、新しい着想・思考が生まれ世の中に新たな価値が生み出されていくと考えられているからです。無駄話って実は無駄じゃないんだよね、と言われるのはダイアローグが行われている環境なのでしょう。相手を知ろうとすることで、最初に多少コミュニケーション時間がかかりますが、これは必要不可欠なコストといってよいと思われます。

まとめ

今日は思考する為の技術を4つ紹介しました。要は本に書いてある知識ではなく、本に書いてない知恵を増やそう、ということです。とにかく書き出して、自らを褒めて、声に出して、ダイアローグしていきましょう。本当に本当に大事なことなので、興味がある方は、是非取り入れてみて下さい。

この記事を読んで、少しでも参考になれば嬉しいです。

ほなまた。