リベラルアーツ

忘れること、捨てること

まいど、パパ寿郎です。

引き続き「思考の整理学」から学んだ内容をシェアしていきます。前回は思考をする上の情報集めと着想を残す具体的な方法について書きました。今日は集める以上に重要なスキルについて紹介したいと思います。

それは、「忘れること、捨てること」です。思考には時間がかかります。その間、常に頭に残しておくことは出来ないですし、それでは新しい情報が入ってきません。戦略的に忘れる、捨てる方法についてシェアしたいと思います。この本では「思考の整理=いかにうまく忘れるか」にかかっている、と論じられており、この本を理解する上で極めて重要なです。

具体的には以下3点の通りです。

  • ノートに寝かせる
  • 忘れる為の具体的な方法
  • 意図的に捨てる、整理する

それぞれ見ていきましょう。

ノートに寝かせる

まずは、「ノートに寝かせる=記録する」ことです。先日書いた情報や着想に触れた時に「その場で保存する」ことと書かれていましたが、集めることと忘れることがセットになります。要は頭の中に寝かせるのではなく、時間をかけて考えたいものごとはノートに寝かせておく、という事です。とりあえず、アイデア・着想・必要と思った情報は記録することです。

ここで、とかく思いつきやすい場所は三上(馬上≒通勤電車、枕上=床の中、厠上=トイレの中)である事が紹介されています。三上で得た着想やアイデアは流れやすいので、確実にとどめることが必要です。メモを常に準備しておく、現在ではスマホに記録すれば容易に記録は出来ます。偉大な発明者などもこのようなタイミングで大発見を思いつた、という例がいくつか紹介されています。こういう些細な情報、着想を文字で残しておくことで、「あの時なんて考えてたっけ?」を防ぐことができ、メモに着想が溜まっていくと同時に、忘れてしまっても問題なくなります。また、記録したことで安心できます。個人的にはこの要素がかなり大きいと思います。よって、考えたことを寝させるのは、頭ではなくノートにしましょう、ということです。

この章では、メモからノートに、ノートからまたノートに時間がたっても面白いと思える発見などは、移し替えて、情報を整理していくことが推奨されています。関連ある情報をまとめていくことが出来ます。

忘れる為の具体的な方法

次はノートに書く以外で忘却する方法についてです。我々は物事を忘れてはいけない、と教育されてきている(※詳細は捨てる、項に記載)為、戦略的に忘れるということを知らないのです。よって、意識的に忘れに行く方法を知ることで、新しい情報・着想を取り入れやすくなります。忘却法にはいくつかありますが、代表的には以下が挙げられています。

自然の忘却法:睡眠

意識的な忘却法:机を離れる(場所を離れる、飲み物を飲みに行く)

        他のことをする(眠れない時→難しい本を読む、学校の授業体制、汗を流す、散歩)

実は学校の授業は忘れる、ということにかけては抜群のカリキュラムになっているといいます。学校の時間割は1時間ごとに別の科目に変わる上、間に休み時間もある。詰め込みたい(知識を増やしたい)時期の学校教育では裏目に出ているのかもしれませんが、おもしろいですね。確かにすぐ前の授業のこと忘れたもんなぁ。

同じことをずっとやるのは一見効率が良いように思われますが、疲労が蓄積し能率が悪くなることからリフレッシュ等を意識的にとっていく必要性が述べられています。

捨てる、整理する

最後は「捨てる、整理する」です。個人的にはここが一番学びが多かったです。

そもそも、学校教育は忘れるな、という倉庫式教育が徹底されています。学校教育の目的が知識を与える、増やすことが目的とされているからです。忘れていないか確認することが中間試験であり、期末試験であるわけです。今までは 頭の優秀さ≒記憶力の優秀さ と考えられてきました。これはコンピューターがなかった時代には正しいことでした。しかし、人間より圧倒的に情報蓄積能力が高く忘れることがないコンピューターと同じことをやっても、人間は負けるだけ。人間は倉庫+工場(生み出す)にならなければならない、と説いています。工場をうまく機能させるには不要なものを捨てて、必要なものを必要なだけ取り出せるために整理しておくことが重要になってきます。

では、どう捨てるか・整理するか。ここでは、知識自体はあっても意味がない。組織化された知識に整理しておくことが重要であると論じています。そして組織化からもれたものは思い切って捨てる、ということです。知識は大いに越したことはないが、知識を仕込むことに気をとられて頭の中に入った知識をどう使うかはあまり考えられていない、ただの物知りではいけない。今の世の中、組織化された知識でないと、生み出す働きを持たない。と危機感を募らせています。

知識を増やす具体例として収穫逓減の法則が紹介されています。ある一定まで行くと飽和状態に達すること、そして新鮮な好奇心が失われるということです。

実はこの章を読んだ時、最近見た記事で似たようなことを言っていたことに気づきました。 そうメンタリストDaigoさんの話です。最近話題になっている、情報を「チャンク化」(=複数情報を塊に変えて記憶すること)するチャンク化ノートが発売されています。正に先ほど述べた組織化された知識=チャンク化であり、元々この話を40年前からされていたのだから、驚きです。

まとめ

今日は、思考を整理する上で極めて重要なスキルである「忘れる・捨てる」こと、についてシェアしました。今でも情報を集めることに集中して、忘れる・捨てることに意識が向いていないことはよくあると思います。また、捨てる上で必要・不必要を整理し知識を組織化しておくことの重要性について紹介しました。40年前に今も通じる本質をついた本も中々ないように思います。特に情報が氾濫している現在では、特にこのスキルは重要ではないでしょうか。次回は思考するスキルについて紹介したいと思います。

この記事を読んで、少しでも参考になれば嬉しいです。

ほなまた。