リベラルアーツ

歴史 資本主義とは何か?

まいど、パパ寿郎です。

今日も歴史関連です。先日コテンラジオが面白い、という投稿をしました。最初は単純に歴史のとっかかりとして面白いな、と感じていたわけですが、とある一つの動画を見てぐっと引き付けられました。

※完全に個人的な興味・見解であり、動画の回し者ではありませんので、その点ご了承いただければと思います。

資本主義の回

詳細は、動画を参照頂ければと思いますが、かなり衝撃を受けた回でした。

この動画で定義されている「資本主義」とは、6つの特徴を有していると定義しています。そして、資本主義はこの200年で定着した概念である、ということです。

1.市場経済(商品の価値を決定している)を前提として成り立っている。

2.市場に取って良しとされる行動にしか、インセンティブがない。

3.持続的成長は生産人口に比例している。

4.期待値を定量化出来る。でもお金しか定量化されない。

5.資本が資本を産む、という性質がある。

6.システムではなくOS(Operation system)として機能している。(制度、文化、習慣、考え方、民主主義etc…)

なるほどなぁ、と思ったと同時に、たった200年しか歴史がないんです。誰か一人が資本主義というものを作ったわけではなく、今でいう近代という時代のウネリが生み出し、時間をかけて世界に浸透したものが資本主義という概念ということなんですね。社会人なら1~5は皆当たり前と感じていると思いますが、それ自体が6のOSとして機能している、ということです。おーこわ。笑 この衝撃を文章で伝える能力がなくて悔しいですが、とにかく衝撃を受けたわけです。

例えば、製造業の営業で働くパパ寿郎として、3ではない持続的成長を探さなければならない、と日々感じている訳ですが、そもそも3自体が資本主義を定義する一つなのです。資本主義に喧嘩を売っているわけですね。笑

特に興味深かったところ

沢山あるのですが、この動画でとても面白かったのは我々は近代に始まった社会・思考から抜け出せていない、ということでした。

近代になって初めて、「時間」と「空間」が分離しました。今では当たり前のことですが、それまでは当たり前ではなかったわけです。鉄道が誕生し、速度の概念が生まれ、一つの時間軸に色々な社会が組み込まれるようになりました。

そして、この時間感覚が進歩主義をもたらしました。時間が進む→社会が急激に変化→富を生み出している→豊かになっていく→時間が進めば、豊かになるという感覚→社会は右肩上がりになる。という概念が定着した。

これらはビクトリア朝期に起きた各種の環境条件が揃っていたからであるが、当時の人は不変のことと受け取ったとのこと。そして、これらは我々でも不変として認識していますよね。成長性の高い米国に長期投資すれば増える、という話題は正にこの考え方が根底にある訳です。そして、近代以前の伝統社会では社会はダメになっていくもの、という概念が定着していたとのこと。

おーこわ、ですね。笑 豊かになること自体は素晴らしいですが、この考え方が不変ではない、ということを知って震える訳です。

というような気付きがたくさんあります。こういう所が、歴史を勉強してみて面白いところですね。今の自分の当たり前は、その時代に合った概念や社会通念でしかないと知ること。疑問を持つことです。

更に、この動画シリーズでは、上述の資本主義を理解すると共にポスト資本主義についての事例を紹介していますが、要は次の時代に来るべき概念を提唱している人たちのことです。

とてもざっくりですが、以下の通りです。

・誰もこれまでの資本主義自体を否定していない。

・ポスト資本主義は資本主義の良いところを残すのか、ぶっ壊すのか、グラデーションがある。

内容がとても濃いので、これ以上の詳細が気になる方は動画を見てもらえれば、と思います。

気付いたこと

ここで僕は、あれ、何かと似ているな、と感じました。そう、あれです、あれ。土の時代、風の時代です。

資本主義=土の時代

ポスト資本主義=風の時代

と捉えられるなぁ、と。西洋占術を全て信じている訳ではないですが、時代に波やトレンドがあるとすればこの理解の仕方は腹落ちしやすいんです。

仮に時代の変わり目でなければ、ある意味その時代の概念や社会通念だけを理解していれば問題ないわけです。それこそが正しい生き方な訳ですから。逆に本当に今が時代の変わり目だとすれば、このような歴史を知っておくことで、柔軟に物事を捉えられるようになる。リベラルアーツ筋トレしてきて良かったな、と思うわけです。

そして、以前の投稿で疑問として残っていた以下内容についても、この認識で良いのだな、と腹落ち出来ました。

「資本主義が終わる」とか「株式や土地の値段が下がる」という記事は見当たりませんでした。風の時代に合わせて資本主義が順応していく、と捉えるのが現時点で尤もらしい判断ではないか、と考えました。もちろん、今調子が良い会社が今後も伸びるのか、等僕には知る余地もありません。

加えて、お金を所有すること自体が価値ではなくて、情報や体験にもお金がかかるわけで、寧ろ自己実現のために、お金を使うことに価値がある時代に移っていくイメージではないか、と想像しています。

地の時代と風の時代 パパ寿郎のリベラルアーツ筋トレ

まとめ

今日は、コテンラジオの動画、資本主義の回がとても参考になり自分の疑問や理解に役立ったこと、そこから土の時代、風の時代に関する理解と紐づけることで、自分の腹落ち度がぐっと上がったことを共有しました。過去に学んだ事が繋がっていく感覚は、とてもこそばゆく気持ちが良いものですね。

間違っている所があるかもしれませんが、個人の理解として見てもらえればと思います。

この記事を読んで、少しでも参考になれば嬉しいです。

ほなまた。