リベラルアーツ

PCR検査で実感したマーケティング

まいど、パパ寿郎です。

先日、会社指示でPCR検査を初めて受けました。コロナ初期は検査数が足りないということでよく話題になっていましたが、今は民間企業が参入しており色んなプランもあり、比較的予約も取れ、即日結果を受けられますね。今日は検査を受けるにあたって検討した、いくつかのパターンを紹介したいと思います。ちなみに、結果は陰性でした。

先にお断りしますが、僕は医療のプロではないので、検査結果が正しいかどうかは分かりませんし、医療関係者の方々にはただただ敬意を表しており、早くコロナを過度に怖がらない(適切に対応できる)生活を心待ちにしています。

マーケティング的側面から正に顧客の問題解決をするサービスが提供されている、と感じましたし、僕自身は自分の状況に合わせたサービスを受けることができました。

僕の置かれた状況

僕が今回PCRを受ける時の状況は以下の通りでした。

  • 同僚家庭で発熱者が発生(週初め)、その際はワクチンの副作用との認識
  • 僕と同僚は家庭内発症の翌日に接触、その時点で同僚は平熱
  • その後発熱者の熱が下がらない為、週末受診した所コロナ陽性と判定(その時点で同僚は平熱)
  • 同僚がPCR検査を受ける事になった為、平行して土日にPCRを受けるよう会社の指示があった

僕は土曜日朝時点で体調不良はなく、「月曜日以降を考え早期に結果把握すること」に重点を置きました。PCR検査自体はそもそも100%断定できる検査ではないですし、月曜日以降も在宅勤務なのですが、僕の判定によって、少なからず周りにも影響を及ぼすため、まずは検査結果を優先したいと考えました。当然同僚が陽性であれば、(本当に陰性だったとしても)濃厚接触者扱いで隔離ですが、同僚が陰性であれば僕の陰性結果には意味があります。もちろん、陰性だからといって積極的に外出したいわけではありませんが、安心材料にはなります。1年半以上自粛を続けてきて、更に2週間強制外出禁止を命じられるのはさすがに辛いですからね。

ただ、現在は感染力が高いデルタ株が猛威を奮っており、人が多い所、移動時間の長さは感染リスクを高めます。検査を受けるにあたりそのコロナ感染リスクも考慮したいと考えました。

病院で受ける場合

近隣の病院にいくつか電話をしたところ、当日(土曜日)検査可能と日曜日にならないと受けられないところがありました。また、土曜日検査しても、検査結果は月曜日中(電話が無ければ陰性)ということでした。また、費用は2万円以上でした。尚、検査可能な病院は近いとはいえ、電車で行く距離にしかありませんでした。

検査センターで受ける場合

東京駅近くにある検査センターでは、当日検査可能、約2千円翌日結果通知プラン、約1万円払えば当日(最短2時間半)通知プランという2種類がありました。東京駅まで約1時間かかること、緊急事態宣言中とはいえ、それなりに人が多い所に出向いて行くことに少し抵抗を覚えました。

美容クリニックで受ける場合

検査センターとは少し違い、美容クリニックで検査を受けることも可能です(色んなクリニックが対応していることを知りませんでした)。ネットでは検査センターと大差ないように書かれていますが、僕が探したところは公費適用の検査対応もあるクリニックでもあり、安心感も感じました。ここでは約1万9千円の3時間通知プラン、約1万3千円の12時間通知プラン、約1万円の24時間通知プランがありました。また検査箇所も複数あり、何れも23区ですが、休日は人手が少なさそうなエリアに点在していました。

自宅で受ける場合

上記、検査センターや美容クリニックも対応していますが、検査キットを郵送してもらい、検体取得後発送、数日以内に検査結果が出るものです。これでは、最短でも日曜日検査、結果は早くて通知は月曜日以降となります。少なくとも数日は待つことが想定されます。

23区限定ですが、バイク便対応もあり、約2万円で当日検査通知まで実施してくれるサービスがありました。

選んだサービスは

総合的に判断した結果、美容クリニックの24時間通知プランを選び検査を行いました。同僚の結果が出るのが、日曜日であること、検査費用と結果までの期間(予約が取れたのが昼すぎだった為12時間プランも24時間プランもさほど差がない)、検査エリアを勘案した結果です。

体調が優れなければ病院(少なくとも最も判定精度が高いと想定される所)、お金を払ってでも、外に出るリスクを完全に抑えたい場合には、バイク便を選んでいたと思います。

PCR検査サービスを調べて感じたこと

今までは周囲に感染者がいなかったこともあり、「濃厚接触者になったらPCR検査受けるんやな」、程度の認識でしたが、今回自分ごととなり具体的に調べてみて各企業、病院の弛まぬ努力を感じずにはいられませんでした。コロナ初期は、病院でしか検査が受けられず、検査結果も数日はかかる、そもそも検査を受けるまでに数日かかる状態、とよく報道されていました。今は当日受診が可能、またそれぞれの人の事情に合わせたサービスが展開されています。また、当初PCR検査は鼻咽頭(びいんとう)より検体を採取していましたが、既に唾液対応しているところも多かったです。

感染者が最優先で病院で治療を受ける体制の拡充はこれからも期待するところですが、多くの日本人は感染対策をしています。しかしながら、今回の僕の事例のように感染可能性があるから念のため確認しておきたい、というニーズは多いと考えられ「周囲の状況に応じて検査を適切に行っておくこと」は現状一種のマナーとも言えるのではないでしょうか。

もしこれらサービスがなければ、コロナかどうかも分からず、不安なまま隔離生活が続くわけです。1年以上自粛している我々にとって、結構辛いものであるのは皆さん容易に想像できるのではないでしょうか?

ちなみに、料金体系からも分かりますが、このビジネスは「安心感」と「時間」を「お金」で買うものです。ウィズコロナ時代を生きていく(しばらく続くと僕は思っています)、時流に沿ったビジネスですね。今の世の中においては、価格以上の価値を提供していると思います。コロナという未知のウイルスに対して、人間が普通の生活を送るためのサービスをビジネスチャンスと捉えた事業展開を学ぶ機会となりました。新しい現実を直視し、これからの時代に何が求められるかを想像して、世の中の半歩~一歩先を先回りした良い事例だと大変参考になりました。

まとめ

今回はPCR検査を受けるにあたって、各機関のサービス比較と自らの意思決定について書いてみました。自らのニーズに合わせてサービスが受けられる体制が整ってきていることがよく分かりました。また、PCR検査を受けること以上に時流に沿ったビジネスとは何か、に想いを馳せる経験となりました。

早くワクチン接種者が増え、治療薬も出来て、コロナをものとももしない、ウィズorアフターコロナのニューノーマルが始まることを期待しています。改めて、医療関係者やPCR検査事業を展開されている皆様に感謝をしたいと思います。

この記事を読んで、少しでも参考になれば嬉しいです。

ほなまた。