サラリーマン

今、刺さった名言集3選(22年6月末)

まいど、パパ寿郎です。

以前、刺さった名言集3選を投稿しました。今回、中国異動により、働く国が変わり、部下が出来、そしてその部下は中国人、仕事で求められる内容も変わる(担当→マネジメント)、と大きな環境変化があったので今の自分に何が刺さるか、ちょっと楽しみに本を読み返してみたので、シェアします。やっぱり全然変わりますね。

著書概要

改めてですが、簡単に著書を紹介します。大の読書家であるライフネット生命の出口CEOの著書「人生の教養が身につく名言集」からです。同氏が人生を「図太く、賢く、面白く」生きる為の「自分の辞書」を増やすきっかけになれば、とのアイデアから生まれた本です。

内容は6章からなっており全45個の厳選名言が同氏の解説付きで掲載されています。

  •  1章 人生について考えが深まる名言集
  •  2章 人間関係の心得を教えてくれる名言集
  •  3章 読むだけで「考える力」がつく名言集
  •  4章 より賢く生きるための名言集
  •  5章 「仕事の極意」を教えてくれる名言集
  •  6章 「生きる知恵」を教えてくれる名言集

2022年6月末(中国到着後1ヵ月)の僕に響いた名言3選

早速紹介したいと思います。

前回同様、見出しは各トピックスの題名としています。(見出し=名言ではありませんのでご注意を)

6章より ほろ酔い程度のお酒は、人生において大いに興趣がある 江自誠

一つ目は、生活を規律あるものにする為、今回最も刺さった名言です。

「菜根譚」という、中国・明代に書かれた人生訓の本に書かれている一節からの言葉です。著者がどういう人物かはよく分かっていないようですが、歴史に名を残している人物であることは間違いありません。

日本ではお酒に距離を置いて生活していましたが、中国に来るとそういう訳には行きません。郷に入っては郷に従わないといけないですし、日本以上に付き合いが濃厚になる上、特に最初はこちらが分からないことが多いので、ある程度は相手に合わせ関係を作っていく必要があると考えています。

だからといって、飲みたいがまま、勧められるがまま飲んでいては体調面、仕事面で支障をきたすことも過去の自分に照らし合わすと容易に想像できます。(それくらいやらかしてきてました。。。)

実はお酒の失敗に対しては日本が最も寛大で、海外では自己管理が出来ない人間、のレッテルが貼られるそうです。そういうこともあり、襟を正す、という意味でも今の僕にはこの言葉が最も刺さりました。実際の名言は

花は半開で看、酒は微酔に飲む。この中に大いに佳趣あり

意味は、花は半分開いたころ鑑賞し、お酒はほろ酔い程度でやめておく。これくらいが、花や酒を楽しむ最上の方法なのだ、ということ。やばくなったら、この言葉を使って(中国の偉い人が言っていることだよといって)上手く逃げようと思います。笑

そして、常にこの言葉を胸に、自分をしっかりコントロールして生活していきたいと思います。

5章より 相手に多くを期待しない ジェームズ・ジョージ・フレイザー

二つ目は仕事面で刺さった名言です。今までは担当として「個人」が動いた分が成果でしたが、これからは「部下」に動いてもらう必要があります。相手と自分は違うことをしっかり認識しておかなければなりません。

スコットランド出身の社会人類学者 ジェームズ・ジョージ・フレイザー氏という民俗学の古典と呼ばれている全13巻の大著「金枝篇」を残した方です。その中にある名言が

世界は偉人たちの水準で生きることはできない

です。決して自分が偉人とか出来る人、ということを言いたい訳ではなく、自分の水準と人の水準は違うということです。

働きアリの中にも2割「働かないアリ」がいるようです。パレートの法則(2:8の法則)にも似ていますが、組織には怠け者(本人が意識していようといまいと)がいることをまずは理解し、人間は真面目に働くもの、という思い込みを排除しなければなりません。夫々の人生がある。分かってはいても、日々問題が起きる現場で中々腹落ちさせ続けるのが難しいですが、根底に持っておく必要がある偉大な名言です。

5章より 人はあなたの「言葉」ではなく「行動」をみている イソップ物語

三つ目はコミュニケーションに関する名言です。仕事のポジションが変わる為、意識しておきたいことですね。

古代ギリシアの寓話集・イソップ物語からです。

ここがロドス島だ。ここで跳べ

ご存じの方も多いと思いますが、ほら吹き男がある村で「ロドス島という島でジャンプの大会で一番になったこと」を自慢したところ、村人に「別にロドス島に行かなくても、今ここで跳んでくれればジャンプが上手なことが分かる。さあ跳んで」と切り返され、慌てて逃げていった。という笑い話です。

相手には偉そうなことを言っても自分は出来ない、行動しない、では周りの人は動いてくれません。人間は”自分のためにどれくらい時間を使い、行動してくれているか”でその相手の本気度を見極めます。コミュニケーションの本質はここにあると考えています。

今は、コロナ禍ということでWebのやり取りが増えており、効率的な時間の使い方には有効ですが、営業という職種において改めてFace to Faceの重要性を教えてくれる言葉です。もちろん、相手に合わせることが前提です。わざわざ時間を使って訪問しに来た、等の押し売りは論外ですが。。。

自分が出来ない指示を人に出さない。難しいことを指示するなら自分も一緒に考える。こういう姿勢が重要ですね。

皆働き出した頃は上層部に対して、「出来ないことを言うな」、とか「お前がやってみろ」等と心で思うものですが、いざ立場が変わると平気でそういうことを言ってしまうものです。(大抵上層部は自分が若い頃はそれくらいやっていたという人が多いですが。。。)

自分の言動と行動には十分注意が必要です。

まとめ

今日は、中国に移って1ヵ月経ち、「人生の教養が身につく名言集」を読み返し、今の自分に刺さった言葉を3つシェアしました。おかれた状況によって、やはり刺さる言葉というのは変わってきますね。

さすが、人生経験豊富かつ読書家ということもあり、幅広くカバーしてくれる名著だと改めて驚嘆しました。

自分の業務や生活を見直す良いきっかけにもなりました。お酒はほどほどに、しっかり自ら率先して行動しつつ、部下や相手の性質に合わせたコミュニケーションを徹底していきたいですね。

この記事を読んで、少しでも参考になれば嬉しいです。

ほなまた。