まいど、パパ寿郎です。
振り返りシリーズ第一弾はマカオ訪問記です。
折角華南に駐在していて、コロナ政策も転換して国境が空いたので、とりあえず一回は行ってみよう、と23年3月に会社同僚と訪問してきましたので共有します。
マカオへの行き方
まずはマカオへの行き方ですが、深圳をベースにすると、以下4パターンがあります。
1.フェリー
- 蛇口港 → 澳門外港(Outer Harbour) 230元
- 蛇口港 → 澳門凼仔(Taipa) 230元
- 蛇口港 → 珠海九洲→バスで拱北口岸 140元
フェリーでも3パターンあります。フェリーの乗車時間は約1時間、①、②は凡そ3時間に二本のペースで便があります。
①と②はマカオダイレクト、①はマカオ半島側、②はタイパ島に到着します。③は珠海から入国するパターンで、少し安いですがその分時間がかかります。
我々は行きは②、帰りは③の逆を利用しました。
フェリーのチケットはWechatミニプログラム「招商邮轮(zhāoshāng yóulún)」から予約可能です。
↓このアプリです。
ここから「高速客轮(gāosù kèlún)」を選択して予約に進みます。後は時間や席を選択するだけで、非常に簡単です。
帰りは、珠海経由で帰ってきましたが、フェリーを使うなら今後はダイレクト便しか使わないな、と思いました。珠海に行く時間とイミグレの時間(結構混む)を考えるとたった90元差というのはコスパが良くありません。
ただ、このフェリーには難点が一つ。空調が効きすぎてとにかく寒い!フェリーで行く人は上着を一枚持っていくことをオススメします。約1時間で風邪ひく寒さです。
2.高速バス
所要時間はだいたい3時間くらいと思われます。深圳市内の色んな所から出ているみたいですが、深圳市から行くなら、断然フェリーが便利だと思います。中国のバスで3時間はそんな快適なもんじゃないですからね。ざっと調べただけでこれだけ出てきましたが、これが全部かはちょっと分かりません。
金額は凡そ50元前後。
- (途妈妈巴士) 国贸公交站/深大地鉄A2出口 → 珠海澳門拱北口岸
- (深圳汽车客运) 罗湖 → 澳門(珠海)
- (侨社汽车客运) 罗湖 → 珠海
- (深圳汽车客运) 深圳北 → 澳門(珠海)
- (深圳汽车客运) 皇岗 → 澳門(珠海)
- (香港中旅) 皇岗 → 珠海澳門拱北口岸
- (深圳汽车客运) 福田→ 珠海
- (深圳汽车客运) 机场(宝安空港)→ 珠海
3.高速鉄道(高铁)
電車だと以下の通りです。
- 深圳北→珠海站
- 価格 (商务)404.5元、(1等席)189.5元、(2等席)144.5元
- 所要時間 2時間3分
駅の近くの人であればメリットありますが、珠海站から澳門に歩いてイミグレに行く必要があり、ちょっと所要時間とのバランスを考えるとコスパが良くないように感じます。
深圳ではなく、広州や中山に住んでいたら高铁が選択肢の第一候補と思います。
4.ヘリコプター
これは、知らなかったです。あまりネットでも直近の情報が出てこなかったのですが、コロナ前の情報では以下の通り。
- 深圳宝安空港→マカオヘリポート
- 価格 4,700元
- 所要時間 15分
圧倒的に時間短縮が可能です。入出国は専用レーンが通れるようなので、一度は試してみたい方法ですね。金と時間が交換関係にあることがよく分かる手段ですね。
その他
これは深圳からのルートではありませんが、香港からマカオに行くことも可能です。方法は1のフェリーや2のバスがあります。
2018年に開通した港珠澳大橋が出来て、これまでフェリーしか選択肢がなかったところにバスで行けるようになったのは朗報です。
この橋は世界最長で55㎞もあるようです。そのうち、海上を走っているのは香港側が約12キロ、海底トンネルが約7キロ、メインのマカオ側の海上橋が約23キロとのこと。
香港は海もキレイなので、一度通ってみたいルートです。しかも時間・価格ともにフェリーよりリーズナブルとのこと。バスは空港近くの香港口岸と市内からがあり、便もよさそうです。
今は、日本からの旅行者は中国に入国するにはビザが必要(これがなかなか取れない)ですが、香港・マカオはビザ不要なので、中国駐在者の家族が日本から来るのであれば、香港・マカオルートで遊ぶのは良い経験になると思います。
マカオの通貨
次は通貨です。マカオでは以下3つの通貨が使用できます。
- 中国元(単位:RMB)
- 香港ドル(単位:HKD)
- マカオパタカ(単位:MOP)
多くの店が1HKD=1 MOPとして扱っているケースが多く(実際は1 HKD= 1.03MOPの固定レート)、また店によってはRMBも同じレートでの支払いとなっているケースもあります。
RMBとHKDは変動相場制(とっても変動幅小さいですが)で、今は1 HKD= 0.92 RMBくらいです。
RMBの方が通貨として若干強いので、1 RMB =1 HKD= 1 MOPの店はぼったくりと言えます。まあ、店側からすればいちいち面倒くさい、ということもあるのでしょうが、損は損なので注意しましょう。
加えて、マカオパタカはマカオでしか使えないですし、他の2通貨と比較すれば流動性も低いので、元から香港ドルに両替して使用するのが最もリーズナブルです。
余談ですが、以下写真のお札は全て100HKDです。日本では時代によって肖像等の絵柄は変わりますが、基本一時代一絵柄ですよね。一方香港は、色んな絵柄があります。
何故かというと、香港は日本の日銀のような中央銀行が存在せず、香港上海銀行(HSBC)、スタンダード・チャータード銀行、中国銀行(香港支店)がそれぞれ独自に発行している為です。
銀行で絵柄を勝手に?決められるので、銀行毎に異なります。更に同じ銀行でも複数の柄が発行されています。
それは分かったけど中央銀行がいないなか、通貨の価値が崩れないのか、と思ったあなたは鋭い。
そもそも、貨幣は国家の信用を裏づけにして発行されます。中央銀行がない香港の場合、香港ドル紙幣は米ドルの信用をもとに発行されています。これがドルペッグ制で、香港は米ドルという通貨(カレンシー)に自国通貨を釘付け(ペッグ)することで貨幣の流通量を管理しているわけです。
香港ドルは1USD=7.8HKDで固定されています。紙幣の発券を許された三つの金融機関は、この固定レートで換算された米ドルを100%以上保有することが義務づけられています。これによって紙幣の流通量に自ら上限が設定されるわけです。
通貨の発券量は銀行の規模によって異なり、発券シェアはおおよそ、香港上海銀行が8割、スタンダード・チャータード銀行と中国銀行が1割くらいのようです。よって、一般的には香港上海銀行の通貨を目にすることが多いようです。
中国で仕事をしていると、ビジネス上でRMB、USD、HKDと色々出てくるので、そこでドルペッグ制を知りました。
最初は複雑だな、と思って困惑していましたが、このドルペッグ制の背景を知ったことで、香港の金利が米ドルと連動することや、経済はアメリカの金融政策によって大きな影響を受けることも良く理解出来ます。
長めの余談でした。
マカオの街並み
マカオはポルトガル領であったことから、中国近隣でヨーロッパの雰囲気を感じることができます。その中に中国の色合いもあり、何とも言えない空気感があります。
香港はイギリス領でしたが、やっぱり香港とマカオは雰囲気が違うので、街を歩いていても楽しいです。有名なセドナ広場(一番左の写真)の前も通りました。
カジノ
マカオと言えばカジノ、ということで行ってきました。
正直、もっと煌びやかなイメージを持っていましたが、大体のホテルにカジノが併設されており、ホテルに入るとゲームセンターのようなカジノ場があり、気軽に遊べます。
気軽に、といっても1BET最低100HKDで、ものによっては1,000HKD~もあり、入場のし易さとは逆で財布には優しくありません。
007ばりにカジノをやろう!とは思っていませんでしたが、バカラもブラックジャックも駆け引きする間もなく、みるみるお金が減っていきました。笑
ホテルは、夜の方が雰囲気が出るのでパシャリ。我々はGRAND LISBOAという有名なホテルのカジノでプレイしました。かなりの迫力ですね。
夜のマカオ
食事の後、飲みに行こうとしたんですが、11時以降で開いている店はかなり少なかったです。こういう街は、24時間どこにでもバーがあるイメージを持っていたので意外でした。
仕方なく、皆で歩いて探して漸く開いているバーを発見。やはりカジノといえば、ウォッカマティーニ! 日本語ペラペラの店主でシェイク方法も独特で美味しかったです。
まとめと感想
今日は振り返りシリーズ第一弾で、3月に行ってきたマカオについて中国から行く方法や通貨、簡単な街の雰囲気を共有しました。これで自分が次回行くときも迷わずに行けると思います。笑
今回フェリーは凼仔(Taipa)行きを使いましたが、観光は全てマカオ半島しか行っていないので、次回はタイパ島、コロアン島等南側を訪問したり、世界遺産を巡りたいと思います。そして、いつかはヘリコプターで。。。
この記事を読んで、少しでも参考になれば嬉しいです。
ほなまた。