まいど、パパ寿郎です。
自分の感覚で何となくこうだよな~と思っていたことが言語化されたり、体系的に学んでなるほど、と思った時って非常に面白いですよね。今日はそんなものの見方を二つシェアします。考える時の参考になれば幸いです。
何事も色んな角度から見る事が大事と言われますよね。少し抽象度は上がりますが、最近言語化出来て、僕が好きな物事を見る時になるべく意識している事を紹介します。
意識的に見方を変える方法
誰もが、自分というフィルターを通して世の中を見ており、そのフィルターを全て捨て去る事は難しいですが、その時に前提を決めて普段とは異なる見方という練習は重要ですよね。
一つ目は物事をどこから見ているか、を意識する方法です。具体的には以下の3点です。
- 視座:角度や立場を見る
- 視野:範囲・距離(空間・時間)を変えて見る
- 視点:焦点を絞って見る
見る時のポイントは、①対象・範囲を決める、②誰の視点で見るかを決める、③意識的に変える という前提を決めてしまう事です。いずれも自分起点と他者起点がありますが、両方でやってみるといいでしょう。
特に③が重要ですが、僕たちは基本的にこれまでの経験を元に無意識的に「いつもの見方で見たい物事」を見ようとしている為です。これでは偏見や思い込みが排除出来なくなります、という事をまず知ることが大切ですね。
また、この3点で見る事が何故大事か、というと考える時のネタ帳となるからです。
情報処理は「見て」→「考えて」→「伝える」という順になりますが、スタートの「見て」が起点なので、ここが極めて重要になってきます。この「見て」をどのように見るかが、上の3点です。
一つ具体例を挙げてみます。
営業をしていると顧客視点に立て、という言葉をよく耳にします。顧客の立場(視座)で物事を考えなさい、という事になりますが、まず顧客視点に立つには顧客の事を良く知らないと本当の意味で顧客視点に立てないですよね。顧客の立場に立っているつもりでも自分の良いように解釈をしたりしているとそれは結局顧客視点ではありません。では、顧客の事を良くしろうと思えば、決算書を見たり、普段何気なく会話している顧客と接する時にどのような見方でこちらを見ているのか、市場を捉えているのか、を意識するようになります。そして、「あぁ、なるほど。こうやって見ているのか。」という事が分かったら、次は「では、その視点で考えたらどのような困りごとが想定されるか。」と営業の仕方を考えるようになります。自分視点(会社視点)な情報しか持っていない中で営業スタイルはおのずと変わってきます。また、顧客情報を起点に考えるのと自分視点のみで考えるのではやはり他者への説得力、納得感にも変化が生まれます。
経験上、僕は顧客の立場に立っているつもりが自分視点、という事が良くあるのでなるべくこの3つの捉え方を意識するようにしています。もちろん、ビジネスなので顧客の立場と自社の立場には少なからずギャップが存在する為、顧客の立場を100%満足させる提案は難しかったりしますが、そのギャップの共通項を見つける事、共通項を出来る限り大きくさせる事が営業の仕事であると思っています。
イメージ出来たでしょうか?
この考え方の便利なところは、日常生活から仕事、恋愛まで幅広く応用出来る点です。
企業を見る時の3つの軸
もう一つは、もう少し具体的ですが投資家の奥野一成さんによる強い企業が備える持続的企業価値創造力を考える3つの軸を非常に参考にしています。こちらは企業を見る時の3つの軸、という考え方です。仕事も投資も、仮説を立てて検証していくというスタイルは通ずるところが多くあると考えており、参考にしています。
3つの軸は以下の通りです。考える為のシンプルな問いも併記します。
- 付加価値 問い:それって必要なのか?
- 競争優位性 問い:それって強いのか?
- 長期的潮流 問い:それって続くのか?
です。
もう少し具体的に書くと以下の通りです。
- 付加価値 → その企業は一体誰のどんな問題を解決しているのか?
- 競争優位性 → その企業はどんな参入障壁を構築しているのか?
- 長期的潮流 → 不可逆的な必然性があるか?
この問いをまず持つこと。これらを起点に定量情報と定性情報から、仮説を立てて検証する作業を繰り返す、というものです。仮説と検証のステップとしては、以下の通りです。
数値化する → 可視化する → 比較する → 分ける → 捨てる → 組み立てる
実際やってみるとかなり大変な作業です。ですが、この考え方自体は投資にせよ営業にせよ、自分たちのやっている事が何に役立っているのか、等 考える上では極めて本質的な問いと仮説検証のステップであると言えます。こちらは僕も考え方は理解して意識しているものの、まだまだ出来ていない事ばかりですが、自分の感覚と近い内容が、言語化されている考え方の為、紹介しました。
まとめ
物事や企業を見て考える参考として視座視野視点、3つの軸について紹介しました。僕自身が仕事をしていて、「今これって、誰の視点で見てるんやろう?」、「もうちょっと広い目で見たらどうなるか?」等 これらの言葉を思い返しながら思考するように意識しています。言うのは簡単ですが、やってみるとかなり奥が深いです。日々忙しい中で一つの事を考える時間がないのは、皆さん同じですが、こういう事を少し意識的にやってみるのとやらないのでは、少し先の未来で差が出てくるのではと思います。
この記事を読んで、少しでも参考になれば嬉しいです。
ほなまた。