まいど、パパ寿郎です。
「バビロンの大富豪」がとても良かったので、シェアしてみたら長くなってしまったので、2回に分けてお送りしています。今日は後編です。
黄金の「七つの知恵」
おさらいですが、七つの知恵は以下の通りです。
- 財布を太らせることから始めよう
- 自分の欲求と必要経費とを混同するべからず
- 貯めた資金は寝かさずに増やすべし
- 損失という災難から貴重な財産を死守すべし
- 自分の住まいを持つことは有益な投資と心得よ
- 将来の保障を確実にすべく、今から資金準備に取りかかるべし
- 明確な目的に向かって自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心を持って行動すべし
今日は5番目からシェアしていきたいと思います。
5.自分の住まいを持つことは有益な投資と心得よ
ここでは、持家か賃貸かということだけではなく、もう少し広い意味で考えたい金言です。
独身か、子供がいるか、両親等の家族構成などによっても考えが変わる話題であり、人生で最も高い支出である「住まい問題」は人の数だけ正解があってしかるべきだと思います。
しかし、誰が何と言おうと自分がどこに住むかは何かしらの投資(お金だけではなく未来をどう考えるか)判断であることは間違いないと考えます。
僕の場合は、家族がどういう暮らしをしたいかをベースに、現実的な収支計算を行って、結果的に家を買うという選択をしました。日本人は家を買う=一生の棲家 と考えがちですが、僕と妻の共通の価値観が、5~10年住む前提でフレキシビリティを持たせておく、だったのでその価値基準がベースとなりました。少し前の自分だったら、「東京で働いているのだから、関東近郊に家を買うべきだ!」とか、「大体皆○○千万くらいの家買ってるからな~」という周囲の情報や通説に流されていたと思いますが、一連の学習を通じて、自分と家族にとっての幸せは何か、を選択の基準にしたことで、この判断が出来ました。
今は離れて暮らしていますが、東京で一緒に住んでいたころより家族全体の幸福度は上がっているように思います。結局、家族が安心して楽しく暮らせることが、自分の仕事にプラスの影響が働いたりするものです。この辺りについては、以下投稿で触れていますので、良ければ読んでみてください。ちなみに東京に住んでいた時は、少し高くても「会社に近い」ことを優先にして住んでいました。これも通勤時間を短くして仕事の時間を増やすという意味で、時間を金で買う投資の一種だったと思います。
特に最近自分のキーワードとして「心理的安全性」があるのですが、今の住まいを持ったことで現時点、自分自身家族共に、この状態にあります。
タラれば論ですが、周囲に流されて関東近郊に家を買っていたら、良い投資とは言えなかったと思います。自分の住まいというよりは、「住まされた」になっていたでしょう。
6.将来の保障を確実にすべく、今から資金準備に取りかかるべし
3に似ており、お金の面で言えば、少額でも良いから積立投資を始めて継続する、ということになりますね。(もちろん将来性があるものに限りますが)
但し、ここではもう少し広い意味で、未来の自分の保障を確実にする=人間の資本である「人的資本」「金融資本」「社会資本」を成長させていこうと解釈しました。
三つの側面で今日この場から出来ることを始めていく、明日ではなく「今でしょ」ということです。
例えば、人的資本で言えば、健康的な生活を送ってよりよく働ける状態を作ること、具体的には暴飲暴食を辞める、煙草をやめる、等ですね。社会資本であれば本当に信頼できる周囲との人間関係、地域社会への貢献といった活動等でしょうか。僕自身は田舎出身ですが、祭りや行事ごとが結構あり、周囲との関係も密接ですが、その地域での社会資本が形成されている、というだったんだなぁ。と今になって気づきました。
毎週の活動記録をシェアしていますが、これは人的資本を保つための行動に当たります。(始めた頃は人的資本を保とう!と思ってやってたわけじゃないですが。。。)
社会資本については、具体的な活動を行っている訳ではありませんが、人と接する時はGiverでありたいと考え、行動するようにしています。以前こんな記事を書いたこともありました。
お金は目に見えますが、人的資本や社会資本は目に見えないため、定量化が難しいですが、実はこれら資本の方が圧倒的に重要だと考えています。何れもすぐに資本が大きくなるものではないため、日々の積み重ねが重要という点では同じですね。今、この時点から行動しましょう!
7.明確な目的に向かって自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心を持って行動すべし
最後はこれらの資本を最大化する為に、明確な目的を持って、個を高め、奢らず良く学び、自尊心を持って生きていこう!と人生を応援してくれるメッセージです。
明確な目的とは、単純で明確な「望み」を持つこと。強い欲を持たなければ達成できないよ、ということです。以前から強い欲をモチベーションに行動出来る人になりたいなぁ。と思っていましたが、何のことはない、2,000年以上前から言われたことであり、そこが本質なんですね。
以前、以下の投稿をしましたが、この方も強い欲を軸に行動をし続けている訳です。
リーダーとは強い欲求にドライブされた目的を持った人で、そのぐらいの想いがなければ、人は動かない。と最強マーケターの森岡氏も仰っております。
そして、この金言のもう一つのポイントは「自尊心を持って」です。これは個人的には「自己肯定感を持って」と置き換えています。行動すると前向きな結果が得られるばかりではありません。失敗もあるし、衝突もあるでしょう。そんな時でも、チャレンジし続けられる心のよりどころは自己肯定感だと思っています。「自尊心」というと個人的には「プライド」とか「自分がやっていることは正しいんだ!」とちょっと強い印象を受けてしまいますが、失敗しても失敗も含め「自分を認めながら」前向きに行動していく、そんなイメージとして自己肯定感の方が、僕はすっと入ってきます。
最終的に言いたいことは7項に収斂していると感じますが、5~7はお金を稼ぐにとどまらず、人生をどう生きたいか、ということを見つめ直させてくれる、そんな金言たちですね。そして、その土台としてお金が必要である、と説いています。だから、前半にお金を貯めて増やす知恵が来ているのだと理解しています。
紹介しきれなかった金言
他にもたくさん至言・金言が詰まった本ですが、いくつか紹介したいと思います。七つの知恵と被る部分もありますが、補足的に頭に入れておくことで、背中を押してくれるかも知れません。
- 「幸運の女神」は行動する人間にしか微笑まない
- あたなが成し遂げたいことを決めるのです。懸命に働いてゆけば、あとは達成できる
- ”金貨”と”知恵”を選ばせてみよ ※論語とそろばんみたいで好きです。
- 友人を助けたいと思ったら、相手の負担が自分の肩にかからないようにやること
- 安心なくしては、我々は生きられない
これを読んで頂いた人の「今」に刺さる言葉あれば嬉しいです。
まとめ
バビロンの大富豪を読んで、2,000年前から本質は変わっていないんだな、と痛感しました。時代時代で手段は変わってきますが、目的を決めて、それに向かってチャレンジを続ける。元手となるお金を手元に残しておくことで、心にゆとりが生まれ、自分の目的を達成することに集中できる。言われてみればそうだよな、でも自分事として見た時に出来ていないこと、修正すべき点のヒントをくれる、そんな名著だと思います。正に魚そのものではなく魚の取る考え方を教えてくれる本だと思います。
自分が仕事をしていて、尊敬できる人はお金に余裕がある人なケースが多いです。これは皆さんも腹落ちするんじゃないでしょうか。自分はお金持ちにはなれないかも知れないですが、黄金の「七つの知恵」を実践していくことは、自らの行動のみです。他人は関係ありません。現状は過去の自分の判断の積み重ねが作っている、ことを認識し認めた上で、これからの日々を行動していきたいですね。
この記事を読んで、少しでも参考になれば嬉しいです。
ほなまた。