リベラルアーツ

蓄財に重要な4つの計算式

まいど、パパ寿郎です。

先日、資産形成について資産×運用利回りについて投稿しました。今日は蓄財時に重要な4つの計算式を紹介します。

「○○円を積み立てて、年利〇%で運用するといくら~」みたいな記事を見ることは多いと思います。実際各種サイトで数字を入れると自動計算してくれるんですけど、実際に自分で理解して計算したくないですか? 僕は計算式を理解してからは、妄想の計算をたくさんしています。笑 これを理解しておけば、いちいち悩む必要がないので、考える時間が短くなります。

各計算をする上で前提となる数字

蓄財計算法に関して、計算する時に前提数字を決める必要がありますが、それは以下の3つだけです。

  • 投下金額
  • 年利
  • 運用期間

実際の運用は計算のようにうまくいきませんが、凡そ見積もれることに意味があります。これも将来が不安なのは「分からないから」であり、具体的にイメージが出来れば対処が出来ます。FPを勉強すると出てくる内容ですが、FP3級のテキストでは係数が出ているだけだったので計算式を確認しました。尚、今回紹介するのは蓄財用の計算方法です。貯めた資産を取り崩す計算は別の機会に紹介できればと思います。

尚、投下金額や運用期間は自分の必要額に応じて設定すれば良いですが、年利については商品ごとに異なります。未来は誰にも予測できないので、現状は過去の実績を参考にすることが合理的な選択と言えます。もちろん、保証してくれるわけではありません。よって少し堅めに計算する(僕は平均リターンから1%減らして計算しています。)のが良いと思います。また、合わせて一度見ておくべきが、リターンとリスク(リターンの振れ幅)です。例えば、日本株に投資した場合過去実績では、4%の平均リターンですが、リターンの振れ幅として、統計上70%の確率で-14~22%の幅に収まるようです。最悪マイナスに転落することを想定しておくことが大事ですが一般的に期間が長く、右肩上がりの資産にお金の置き場を持っていけば平均リターンに収斂されていくようです。さて、それぞれの計算方法を見ていきましょう。

具体的な計算方法

目的に応じて、4つの式を使い分けていきます。具体例と合わせて見ていきたいと思います。個人的に使い勝手がよい順に並べています。

目標額を貯める際に毎年いくら積立てるか確認する場合(減債年金係数)

計算式は以下の通りです。

減債年金係数=年利率/{(1+年利率)^年数 ー 1}

例)年利3%、10年後に100万円を用意する為には、毎年いくら積立てる必要があるか?

10年後の金額= 1,000,000 * 減債年金係数 = 1,000,000 * 0.03 / {(1 + 0.03)^10 – 1} = 88,235円

予め、決まっている費用(教育費)等を貯めていくのに役立つ計算式ですね。この計算から毎月資産運用に回す金額を決めるというのが良いと考えます。本質的には、人生の必要額以上をリスクある資産に割り当てる必要はない為、この計算式が最も重要だと考えています。

毎年定額積み立てる場合(年金終価係数)

計算式は以下の通りです。

年金終価係数={(1+年利率)^年数 ー 1}/年利率

例)年利3%、毎年20万円を10年間積立てた場合の10年後の金額はいくらか?

10年後の金額= 1,000,000 * 年金終価係数 = 200,000 * {(1 + 0.03)^10 – 1} / 0.03= 2,267,000円

純粋に、自分が投資に回せる金額を運用した時に得られるリターンが簡単に計算できるので、是非覚えておきたい計算式です。

投下金額を一定利回りで運用した場合(終価係数)

計算式は以下の通りです。

終価係数=(1+年利率)^年数

具体例を交えて計算してみましょう。

例)100万円を年利3%で10年間運用したら、10年後いくらになっているか?

10年後の金額= 1,000,000 * 終価係数 = 1,000,000 * (1 + 0.03)^10 = 1,343,900円

これは、預金金利と比較すると分かりやすいです。100万円を銀行預金していた場合の計算をしてみます。普通預金利率と10年定期の2パターンでやってみます。それぞれ現在最も高金利の数字をつかいます。適用条件などは無視しています。

普通預金金利:0.20%

10年後の金額= 1,000,000 * (1 + 0.002)^10 = 1,020,000円

定期預金:0.5%

10年後の金額= 1,000,000 * (1 + 0.005)^10 = 1,051,000円

尚、投資によるはマイナスになるリスクがあるのに対し、こちらは元本保証された金額です。

目標額を貯める際の元本を確認する場合(現価係数)

計算式は以下の通りです。

現価係数=(1+年利率)^年数×(-1)

例)年利3%で10年後に100万円を用意する為には、元本がいくら必要か?

必要元本= 1,000,000 * 現価係数 = 1,000,000 * (1 + 0.03)^10*(-1) = 746,269円

将来の100万円は今の価値で言うと約75万円と言い換えることも出来ます。個人的には資金投下は時間を分散すべきと考えていますので、この式を使うケースは少ないですが、現在価値を図るという意味では覚えておいてよい式だと考えています。

まとめ

今日は、蓄財が必要だと決めた人が自分自身でリターンを計算する時に役立つであろう式をシェアしました。ここでは、長期運用を前提としていますので、リターンは平均化されていく前提としていますが、当然それは誰にも分からないことですので、リターンにはマイナスも含めた振れ幅はあることも忘れないようにしてくださいね。電卓があれば計算も簡単なので、一度計算してみて未来の資産額をイメージしてみると楽しいと思います。

この記事を読んで、少しでも参考になれば嬉しいです。

ほなまた。