リベラルアーツ

4%ルールという考え方

まいど、パパ寿郎です。

資産運用を学ぶ中で、必要額を分割して見積もっておくことについて以前投稿しました。

その際はあまり触れなかったのですが、確実に来る老後生活に備え、資産の出口戦略として4%ルールという考え方を学んだのでシェアしたいと思います。

そもそも4%ルールとは

4%ルールとは資産を4%/年で引き出していくと、理論的にほとんど資産が枯渇することはない、という考え方で、以下2種類の考え方があります。

1.定額取り崩し:引退時の資産 × 4%

2.定率取り崩し:毎年の資産残高 × 4%

1.はTrinity studyといって、米国テキサス州のトリニティ大学の教授3人が発表した老後の資産取り崩し方についての研究結果です。論文もネットに掲載されているのでご興味ある方は本文を読んでみることをオススメします。(英文です。ちなみに僕は読んでません。)

簡単にいうと上記の25年後のルールで取り崩せば、25年後に資産が枯渇することはほぼない。ということです。現金貯金であれば、今の金利環境を考えれば25年でほぼ尽きる訳ですが、資産として保有継続することで、資産価値の増加により寧ろ増えることが多い、という結果となっています。

2.は「ウォール街のランダムウォーカー」で提唱されているもので、理論上は超長期的に見ればお金は減らない、という理論です。1.と比較すると毎年引き出せるお金に振れ幅があるため、少し不確実性がありますが、こちらも資産価値増加の恩恵を受けられるものです。

前提条件

但し、これらの結果には二つの前提条件があります。それは

1.株式50%、債券50%のポートフォリオ

2.中身が良く分散されていること(株式ならS&P500、債券はLQDのような投資適格の社債)

というもので、基本アメリカで研究されたものなので、アメリカの株式・債権が考え方のベースとなっています。逆に言うとアメリカの株式市場は過去右肩上がりなので、成り立っており今も有効性がありますが、これが日経平均やTOPIXと日本の社債なら上手く行かない可能性があることも知っておく必要があります。

特に2.が重要で、過去の米国株式の平均リターンは7%、債券は4%、両者平均で5.5%の平均利回りとなります。ここにインフレ率を1.5%を考慮して、平均利回り ー インフレ率=4% という結果が得られます。

これを知っておくと、株式・債権の比率を変更したり、インフレ率を高めにセットしたり、ある程度自分で設計を調整出来ます。

例えば、少し堅めに取り崩しを設定して3%とすれば、成功確率が上がるのは言うまでもありませんね。

まとめ

今日は老後を不安なく、過ごす為の知識として貯めた資産の出口戦略として4%ルールという考え方をまなんだのでシェアしました。

研究結果も大事ですが、その際一番抑えておかなければならないのは、前提条件です。何の資産でも持って入ればOKという訳ではないので、少なくともそこまでセットで覚えておく必要がありますので、ご注意を。

今後、具体的にiDeCoを例に自分の老後をイメージしてみようと思いますので、計算が出来たらまたシェアします。

この記事を読んで、少しでも参考になれば嬉しいです。

ほなまた。