リベラルアーツ

言葉を大事にしよう② ~信用と信頼~

まいど、パパ寿郎です。

先日、問題と課題 という記事を投稿しました。他にも同じようにきっちり使い分けがなされていないように思う言葉があるので、勝手にシリーズ化していきます。今日は信用と信頼です。

昔、着任早々の上司に「君のことは信頼しているが、信用はしてないよ。」と言われたことがあったのを、思い出しました。

信用と信頼の辞書的意味

広辞苑によるとそれぞれの意味は以下の通りです。

信用:①信じて任用すること

    ※任用:職務に任じて採用すること。役目を与えて働かせること。

   ②給付と反対給付の間に時間的なずれのある商品。物品を購入してその代価を後日支払う類。信用取引

信頼:信じてたよること

なんで、辞典ってこんなに分かりにくいんでしょうね。僕にはいまいち理解が出来ません。

信用と信頼を英語で表現

ここで、英語表現を見てみましょう。

信用:Credit

信頼:Trust

日本語と違い、意味に違いがはっきりありそうですね。

使われ方や意味の違い

色々と調べてみると信用は過去に基づく客観的な視点、信頼は未来を見た主観的な視点がありそうです。

自分なりの理解をそれぞれ書いてみます。

信用

成果物や過去の行動実績を評価して、確かな出来栄えであると信じて受け入れることである。

過去の行動実績(数字等)をベースにしているため、客観的なものの見方であることが分かります。具体的な使い方として 信用取引 や Credit card 等をイメージすると分かりやすいと思います。Credit cardは「あなたの支払い能力(年収)や過去の支払い履歴を元に審査した」結果発行されるものですね。

信頼

人に対して未来の行動を期待して、この人には任せて大丈夫だと頼りにすることである。

未来の行動を期待しているため、主観的なものの見方であることが分かります。具体的な使い方として 信頼関係 がありますね。信用関係とは言わないですよね。もちろん信用があるから信頼関係があるという状況はあり得るわけですが、初めて会った人は過去のことはさておき、この人には未来を任せたい、と思われるから信頼関係が構築されるわけですよね。

営業では信頼関係が大事とよく言われます。信頼関係を築くということは、顧客に未来を期待されている、頼ってもらえる関係にあるということに他ならないのです。

ここで、昔の上司に言われた言葉をもう一度考えてみました。

「君のことは信頼しているが、信用はしてないよ。」

当時、その上司とはほとんど過去もやり取りがなかった為、お互いほぼ知らない状態から始まりました。信用していない、と言われたことを当時はどう捉えたらよいか、気になっていましたが、今となってはこう解釈しています。「君の過去は自分とかかわっておらず、深く知らないから、数字も含め過去に遡って評価はしない。これから活躍してくれることを期待しているよ。」 まあ、違うかも知れませんが、そういうことにしておいてください。笑 

非常に数字に強い上司でしたが、部下に対しては自分の主観(部下のこれからの行動)で判断するよ、と言ってくれたんだろうと理解しました。一見冷たい言葉のように聞こえましたが、深く意味を考えていくと温かい心をもった上司だったんだと思います。

その後一緒に仕事をしていく中で少しは信用貯金が貯まっていったとは思いますが、自分も業務で関わる人には過去に捕われずに、接することを心掛けています。

最初は信用がある人間はいないので、信頼(期待)から信用を勝ち取っていきたいですね。それにはまずはGiveが必要です。Takerにならないように注意しましょう。

まとめ

今日は、言葉を大事にしようシリーズ第二弾ということで、信用と信頼の意味について考えてみました。如何だったでしょうか?しっかり言葉を使い分けて行きたいと思います。最初はみんな、信用はないわけなので、信頼に応えて信用貯金を貯めていきましょう。それにはGiveが必要ですね!

この記事を読んで、少しでも参考になれば嬉しいです。

ほなまた。